1. はじめに
Cloze問題とは(特徴とメリット)
Cloze(クローズ)問題は、文章中に複数の空欄を設け、そこに学習者が回答を入力する形式の問題です。 1つの問題文の中に 選択式?記述式?数値式 など複数の形式を混在させることができ、柔軟で高度な問題作成が可能です。
主なメリット
?文章の流れの中で理解度を測れる
?1問の中に複数の空欄を設定できる
?記述式?選択式?数値式を組み合わせられる
?問題バンクでの管理が容易
2. Cloze問題の基本構造
Cloze問題の書式(GIFT形式)
Cloze問題は GIFT形式 と呼ばれるテキストベースの構文で記述します。 基本的には、文章中に { ... } で囲んだ部分が空欄となり、そこに回答形式を指定します。
例:太陽は{1:SHORTANSWER:恒星}である。
基本的なタグ構造 { } の理解
Clozeの基本構造は以下の通りです:{重み:問題タイプ:解答}
?重み:その空欄の配点(通常は 1)
?問題タイプ:SHORTANSWER、MULTICHOICE、NUMERICAL など
?解答:正答や選択肢
問題文と解答欄の関係
文章中に {} を挿入した位置がそのまま学習者の入力欄になります。 複数の空欄を設ける場合は、文章の流れに沿って {} を複数配置します。
3. Cloze問題の作成方法(基本編)
問題バンクでの新規作成手順
- ①コース管理メニューから 「問題バンク」 を開く
- ②「問題を作成する」 を選択
- ③問題タイプ一覧から 「Cloze(穴埋め)」 を選択
- ④問題文欄に GIFT形式で問題を入力
- ⑤保存してプレビューで表示を確認
テキストエディタでの入力方法
?リッチテキストエディタを使用する場合、書式が自動変換されることがあります
?Cloze構文は プレーンテキストモード で入力することを推奨します
単純な穴埋め問題の例
日本の首都は{1:SHORTANSWER:東京}です。
選択式?記述式?数値式の基本構文
?記述式:{1:SHORTANSWER:答え}
?選択式:{1:MULTICHOICE:=正答~誤答1~誤答2}
?数値式:{1:NUMERICAL:=100:5}(100±5 を正答とする)
4. 各問題タイプの構文詳細
4.1 記述式(Short Answer)
基本構文 {1:SHORTANSWER:正答}
大文字小文字の扱い
?デフォルトでは 大文字小文字を区別しない
?区別したい場合は = や ~ を使い複数の解答を設定します
部分点の設定
{1:SHORTANSWER:=東京~%50%とうきょう}
4.2 選択式(Multiple Choice)
単一選択
{1:MULTICHOICE:=正答~誤答1~誤答2}
複数選択
{1:MULTICHOICE:=正答1~=正答2~誤答}
正答?誤答の重み付け
{1:MULTICHOICE:=正答~%-50%よくある誤答}
4.3 数値式(Numerical)
許容誤差の設定
{1:NUMERICAL:=100:2}
この例では、98?102 を正答とみなします。
数値の書式
?小数も使用可能
?カンマ区切り(例:1,000)は使用不可
単位の扱い
{1:NUMERICAL:=10:0#kg}
5. Cloze問題の高度な設定
フィードバックの設定
各選択肢にフィードバックを設定することができます。
{1:MULTICHOICE:=正答#正しいです~誤答#違います。
重み付けと採点方法
?各空欄に個別の配点(重み)を設定可能です
?問題全体の配点は空欄の合計で決まります
問題のランダム化
?Cloze内の選択肢はランダム化可能です
?~ で並べた選択肢がランダムな順序で表示されます
問題内での複数空欄の管理
?空欄ごとに番号を付ける必要はありません
?文章の流れに沿って {} を複数配置するだけでよいです
6. 実例で学ぶ Cloze問題
初級:単純な穴埋め
地球は{1:SHORTANSWER:惑星}である。
中級:複数空欄+選択式
日本の首都は{1:SHORTANSWER:東京}で、最大の湖は{1:MULTICHOICE:=琵琶湖~霞ヶ浦~洞爺湖}です。
上級:数値+選択+記述の混在
光の速さは約{1:NUMERICAL:=300000:5000} km/s である。
地球の形は{1:MULTICHOICE:=ほぼ球体~立方体~円柱}とされる。
地球の衛星の名前は{1:SHORTANSWER:月}である。
